vol.2で掲載されるのは、昨年上演されたばかりの短編『エデン瞬殺』。
――わたしたちの皮膚のうえを、肉眼で確認できないほどの蛆虫のような小人たちが這い回っている。耳元で聞き覚えのない声が一瞬先の出来事を告げたり、何の脈絡もなく頭の奥が熱くなったりするのは小人たちの仕業なのだ。小人たちがわたしたちを住みかとしているのだ。わたしたちは小人たちの操り人形なのかもしれない。小人たちを踏み潰すわたしたちを頭の奥で操っている小人たち。わたしたちは小人たちの緩やかな自殺行為に、新陳代謝に、復讐劇に、知らず知らずのうちに加担しているのだ。
桜井晴也との対談とあわせ、現在の演劇を批評する上での大きな手がかりとなるはずです。
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